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第12回テーマ:心ってなんだ?


心は脳にある。

心は英語で「HEART」というように
それを日本語で「心臓」ともいうように
昔の人々は、それが「心臓、或いは、胸」にあると考えていた。

いまもそう思う人は多いと思うし、「心」を示すジェスチャーでは
多くの人が、「胸」に手をあてるだろう。
「心」といって、頭に手を置く人は少ない。

「心は脳にある」といっても
「脳のどこにある」というものではない。
「心」というのは、「脳の機能」である。
「どこどこが、心ですよ」というものではない。

機能であるから、カタチはない。
カタチがないからこそ、その見えない働きを、総称として心と呼んでいる。
カタチがないからこそ、捉えられないし、不思議に感じるのだ。


なんとなく、僕のイメージしているのは、こういうことだ。

僕ら人間は、その昔、動物だった。
いや、いまも動物だけど、人間ではない動物だった。

その頃、持っていた脳がある。
それを「古い脳」と呼ぶことにする。
そこから進化する中で、脳は新しい機能を獲得した。
人間が人間であるための脳。
それを「新しい脳」と呼ぶことにする。

古い脳は、非常に動物的だ。欲求が素直だ。
新しい脳は、理性的である。人間社会的だ。

その2つの脳を持っているのが、人間であり
その2つの脳を持っているおかげで
悩んだり、せめぎあったり、揺らいだり、ずれが生じたりする。

それを、うまくバランス取ろうとしているのが
心なんじゃないかなあと思っている。

逆にいうと、そのバランスの間で揺れ動いてしまうのが
心なんじゃないかなあと思っている。


バランスを取ろうとしながらも、そこで揺れ動いてしまう。
揺れ動きながらも、バランスを取ろうとする。

それが、心なんじゃないかなあと思っている。